オランダ「洗濯機の使い方」~硬水との闘い~
オランダで暮らし始めた当初、洗濯機の使い方がよくわからなくて苦戦しました。洗濯機の表記がオランダ語で、しかも説明書が見当たらなかったと言うのも理由の一つですが、日本の洗濯機と比べてオランダの洗濯機は設定するところが多いんです。いまだに、正しい使い方ができているのかちょっと疑問です。
設定可能な最大温度はなんと90℃
上の写真が、今住んでる家に置かれていた洗濯機です。ドラム式なので、いったん洗濯を始めてしまうと途中で開けることができません。
と思っても時すでに遅し。
日本の洗濯機は冷たいお水で洗うのが普通だと思いますが、オランダの洗濯機は高温設定が可能(うちの場合はMAX90℃)です。なぜこんな高温設定が可能になってるかというと、「部屋干しが基本なので殺菌効果を高めるため」「硬水なので温度が低いと泡立ちが悪い」といった理由があるようです。
ただし、高温にすると洗濯に時間がかかったり、素材が痛んでしまうというデメリットがあるので、普段の洗濯は「Witte/bonte was 40℃」に設定しています。このモードに設定すると脱水が1400になるのですが、このままだと時間がかかるので800に変更してからスタートボタンを押します。それでも洗濯にかかる時間は1時間半以上。日本の洗濯機の倍くらいかかってしまいます。
急いでる場合は「Speed Perfect」というボタンを押せば、洗濯時間を1時間程度に短縮可能です。スピードパーフェクトを使ってもちゃんと洗えているようですが、何が違うかよくわからないので一応ヒマなときは通常モードを使っています。
こちらが、洗剤を入れるケース。予備洗浄用の洗剤を入れるところがありますが、使ったことはありません。一番左に洗剤、真ん中に柔軟剤を入れて使っています。カビが生えやすいので洗濯が終わったら、軽く拭いています。
洗濯機の使い方(正しいかどうか不明)
(1)洗濯ものを入れる
(2)洗剤入れを開けて、洗剤と柔軟剤を入れる
(3)「Witte/bonte was 40℃」に設定後、脱水を800に変更する
(4)急いでるときは、「Speed Perfect」を押す
(5)STARTボタンを押す
白物と柄物は分けて洗うべし、月に一度はカルキ除去
オランダの水道水は硬水なので洗濯を繰り返すうちに、白いものが黒ずんできます。とくに女性ものの下着とか、ツルツルした部分やレースの部分は黒いというかグレーっぽくなってしまいます。
黒ずみを防ぐために白いものは強い漂白剤が入った「白用洗剤」、黒や柄物は漂白剤が入ってない「カラー用洗剤」を使って洗濯するのが好ましいようです。確か、黒専用という洗剤もあった気がします。
白も柄物も一緒に洗えるという洗剤も売られているのですが、私は黒い洋服が多いので色褪せを防ぐために「色の薄いもの(白用洗剤)」「色の濃いもの(カラー用洗剤)」と言った具合にざっくり分けて洗濯しています。
襟や袖回りなど皮脂汚れが付きやすい部分には「Vanishのスプレー」を利用しています。シミを付けてしまった時も、これを使うとよく落ちます。Vanishは粉タイプもあります。先日、Vanishスプレーが売り切れていたので、「Dr.Beckmann」のプレウォッシュ・スプレーを買ってみました。まだ使ってないので、効果はわかりません。
日本では見かけませんが、上の写真は「カルゴンというカルキ取り」です。オランダの水は硬水なので石灰が多く含まれています。月1くらいでカルゴンを入れて洗濯機をまわすことで、石灰による詰まりを防ぐことができるんだそうです。ちなみに、カルゴンを入れて洗濯しても問題ないそうです。
硬水ってホントにやっかいで、「洗濯ものが黒くなる」「詰まりやすい」の他にも、洗濯物がゴワゴワになるという欠点があります。部屋干しなので部屋の乾燥も影響しているのかもしれませんが、とくにタオルなんて痛いくらいにバリバリです。干す前に何度も振ったり、柔軟剤を入れて洗ったりしてもあまり効果はありませんでした。
今では、タオル類は部屋干しではなく乾燥機を使っています。乾燥機を使うとかなり柔らかく仕上げることができます。
長くなってしまったので、乾燥機の使い方はまた今度。